エアストリームの色々

950登録は自分で出来る!エアストリームをひっぱる準備中

トレーラーをけん引するために、けん引車にその力があることを示しておく必要があります。それが950登録です。

950登録をすると、車検証に「(950)けん引可能なキャンピングトレーラー等の車両総重量は・・・・Kgとする」* のような記載をしてもらえます。

950登録は自分で出来ます。

もちろんくるま屋さんが代理申請してくれると思います。個人的に行政書士の方にお願いする事も出来ます。

でも、ごくごく普通にくるまやさんで買ってきた車なら数時間がんばれば自分で出来ると思います。しかも費用は0円です。

けん引車両にヒッチ類がついていなくても、トレーラーがなくても、トレーラーの車検証がなくても出来てしまいます。

どんな準備して、どうやって登録したのか紹介したいと思います。

*950登録で登録できるけん引可能なトレーラー等の車両総重量は、慣性ブレーキ付きのトレーラーで1990Kg、慣性ブレーキ無しのトレーラーで750kgの範囲です。もしけん引車両が慣性ブレーキ付きの5000kgのトレーラーまでけん引できる力があったとしても950登録できるのは1990kgまでです。1990kg以上のトレーラーをひっぱりたいならトレーラーの車検証にこの車で牽引してもらいますという「型式追加」という形で申請しないといけません。

登録に必要なもの・こと

*これは私の地域の自動車車検登録事務所での話です。各運輸支局等で必要書類や手続きが違っている事もあるかもしれませんがあしからず。

書類

◾️けん引可能なキャンピングトレーラー等の車両総重量計算書 *これを作るのが結構大変だったので後で少し詳しく書きます。
◾️けん引車両の車検証 

(◾️自動車検査票2)
(◾️OCR第1号様式)
(◾️OCR第10号様式)
(◾️手数料納付書 手数料は0円ですが書類の提出は必要なようです

( )の書類は所定の用紙となるため、陸運支局等に申請に行った時にもらって記入しました。

やること

「けん引可能なキャンピングトレーラー等の車両総重量計算書」「けん引車両の車検証」の2つを持って住んでいる地域の運輸支局等に行き

担当窓口で申請に必要な書類(自動車検査票2、OCR第1号様式、OCR第10号様式、手数料納付書)と記入項目を教えてもらい、その通りに記入して全書類提出(持参している車検証をみれば記入できます)

その場で「けん引可能なキャンピングトレーラー等の車両総重量計算」の内容を検査してもらい、

計算書の中身に問題がなければ「(950)けん引可能なキャンピングトレーラー等の車両総重量は・・・・Kgとする」という文言が追記された新しい車検証を発行してもらえます

かかった時間

必要書類と記入項目を教えてもらい、実際に記入するのに15分程度。提出して検査してもらうのに数分。新しい車検書を発行してもらうのに待ち時間40分。

ざっくり1時間

実際には相談窓口を探すのに数分かかり、相談窓口の待ち時間が15分程、手続き方法は別の窓口で聞いてくださいと言われ、その指定された窓口も良くわからず

色々ウロウロして30分程余計に時間がかかっています。

計算の作成

950登録で一番大変なのがこの「けん引可能なキャンピングトレーラー等の車両総重量計算書」の準備です。

これはけん引車両の重量・出力・駐車ブレーキ性能からけん引でいるトレーラ等の総重量を計算するものです。

計算書は、私の地域の自動車車検登録事務所のホームページからは見つける事ができず、どれが公式のものなのか良くわからなかったのですが

/国土交通省/中部運輸支局/静岡運輸支局/様式集 検査関係 からダウンロードしたものを使用しました。

これで問題ありませんでした。

エクセルで計算して、その値を自宅で印刷した「けん引可能なキャンピングトレーラー等の車両総重量計算書」に手書きしました。

けん引可能なキャンピングトレーラー等の車両総重量計算書

計算の際に使ったエクセルは↓こちらです。参考になれば良いなこと思います。

計算するのに必要な情報

車検証より

・車両総重量M・車両重量M’
は車検証に記載どおりの値

諸元表より

・積車時駆動軸重Wdは諸元表の値そのまま
4WDの場合は車両総重量Mと同じになります。2WDの場合は駆動側の値を書きます。

・原動機の最高出力KWは諸元表の値そのまま

駐車制動力FSは、諸元表の「駐車ブレーキ制動力」と「操作力」から計算

・減速度a は使わず
a を使って求めるか、SvとV を使って求めるかすれば良いようです。私の場合は(3)(4)をa を使って計算するとマイナスになってしまいました。

・制動停止距離Sv・制動初速度Vは諸元表の値そのまま

諸元表の値は問い合わせて聞く

諸元表は普通は手元にないので、ディーラーかメーカーのお客さま相談窓口に問い合わせして教えてもらいます。

他にも方法があるかもしれませんが、これが確実で早いです。

私はお客さま相談窓口に”牽引可能車両総重量計算のために以下の値を教えてください”と問い合わせしました。次の日には回答がきました。

問い合わせる諸元表の値

・駐車ブレーキ制動力と操作力
・制動停止距離と制動初速度
・最高出力
・積車時駆動軸重(もしくは車両総重量の前後軸重と駆動方式)

お客さま相談窓口に問い合わせする時に、伝えないといけない車両情報は以下です。これは車検証に書かれています。

伝える事

・初度登録年月
・型  式
・型式指定
・類別区分
・車台番号

必要な値がそろえば、後は頑張って計算するだけです。これで950登録依頼費用を節約できると思えば頑張れます!

あとがき

わぁーーーーーー。なんか良くわかんない。

という事で、ネットを検索していると計算書を出力してくれ親切な方のサイトもありました。しかし、私のパソコン環境では使えなかったのであきらめて自分で考えてみることにしました。

頑張ればなんとかなるものです。

さらに、車の重量がだいたい2000Kg以上だと、色々計算しても結局は950登録できる最大重量の1990kg、750kgとなる感じです。だからなんなんだってことですが、結局そうなるなら計算ミスしてたらどうしよう・・なんてあまり気にすることでもないなぁ。と気が楽になります。

そして、初めて自動車車検登録事務所に行ったのですが、常連だと思われる車関係の仕事の方たちがたくさんいて圧倒されてしまいました。事務所の方たちは大忙しで処理していました。

950登録はそもそも諸元表の値と車検証の値を計算するだけで出来て、検査料金も登録料金も無料です。もしけん引が当たり前の時代になったら初めから記載されているかもなしれないと思ったりします。事務所の方の仕事も減るし。

でも当たり前の時代になったらもっと厳しい検査になるかも。それだと大変だし、あまでも当たり前の時代なんてやってこない気がするし。やっぱこんな感じでいいのかもしれません。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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